CPUグリスの比較と選び方
CPUの熱をCPUクーラーへスムーズに移動させ、CPUの温度を適正に保つのがCPUグリスです。
CPUとCPUクーラーの接触面は、金属材料の表面粗さ・うねりにより、金属同士が接触していない部分(隙間)があり、そこには空気が存在します。空気の熱伝導率は金属と比較すると非常に低く、熱が伝わりにくい媒体です。その為、空気層に熱伝導率の高いCPUグリスを塗り、熱伝導をスムーズに行えるようにします。
本ページでは、熱伝導率やコストパフォーマンスなどCPUグリスの比較や、自作PC初心者におすすめのCPUグリスの選び方を解説しています。
CPUグリスを選ぶ場合、基本的には熱伝導率が高いものが良いですが、CPUグリスの性能を十分に発揮させるには、CPUグリスの塗り方も重要です。
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【自作PC初心者におすすめのCPUグリスの選び方】
- 熱伝導率が高い
- 半固形(半練り、ペースト状)で柔らかい
- 容量が少な過ぎない
- 非導電性
- 銅やアルミニウムなどの金属に対して腐食性がない
- 高温や長期使用による劣化が少ない高品質なCPUグリス
→ 自作PC初心者におすすめのCPUグリスはこちら
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【熱伝導率】(参考) |
物質 |
熱伝導率
[W/m・K] |
ダイヤモンド |
1000~2000 |
銀 |
428 |
銅 |
403 |
アルミニウム |
236 |
カーボン |
100~250 |
シリコン |
168 |
空気 |
0.0241 |
(熱伝導率は材質の成分や温度により異なります) |
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CPUグリス比較表の解説
【メーカー(備考)型式】
CPUグリスのメーカー名と型式(品名)、配合された成分や特徴、注意事項など。
【価格】
市販されているCPUグリスの(大体の)実売価格です。
価格は販売店や時期により変動します。
【容量単価】
CPUグリス製品の1グラム当たりの(大体の)価格です。
製品によっては、CPUグリスを塗るハケや拭き取りシートなど、付属品が含まれる場合もあり、必ずしもCPUグリス自体の正確な容量単価を表すものではありません。
※容量単価が安くても、熱伝導率の低いCPUグリスはおすすめしません。
【熱伝導率】
熱伝導率は熱の伝わりやすさを表す物性値で、値が大きいほど熱が伝わりやすくなります。
単位は[W/m・K]で、CPUグリスの熱伝導率は、大きいほど優れています。
【並び替え】 
- メーカー名、型式の順に【昇順】【降順】で並び替え
- 容量を【昇順】【降順】で並び替え
- 価格を【昇順】【降順】で並び替え
- 容量単価を【昇順】【降順】で並び替え
- 熱伝導率を【昇順】【降順】で並び替え

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