OSをアップグレードしたい
古いパソコンではバージョンの古いOSを搭載している場合もあり、最新のWindows10より前のバージョンで運用しているユーザーもいるかと思います。
もちろん古いバージョンのOSでも環境や用途によっては使えるので、必ずしも最新のWindowsへアップグレードしなければならない訳ではありません。むしろ安定稼働して機能や性能に満足しているなら、無理にOSのアップグレードをしないという考え方もあります。
ここでは、古くて使ってないパソコンに最新OSを入れて利用したいという場合に、OSのアップグレードについて検討していきます。
※OSのアップグレードは自己責任で行ってください。
※パソコンのメーカー保証対象外となる場合もあります。
※全ての製品に問題なく適用出来るとは限りません。
※使っていないPCでのチャレンジをおすすめします。(つぶしても構わないパソコン)
※他に正常稼働しているPCがあるのが望ましい。(ドライバーの入手や情報調査等で使用する為)
OSアップグレード前の確認や検討
OSのアップグレードをする前に次の事について検討や確認をします。
- 新しいOSのライセンスの確保
- 新しいOSのビット数(32bit/64bit)とエディションをどれにするか
- PC本体(主にマザーボード)の、新しいOSへのドライバー対応状況の確認(32bit/64bit含めて)
- 使いたい周辺機器の新しいOSへのドライバー対応状況の確認(32bit/64bit含めて)
- 使いたいソフトウェアの新しいOSへの対応状況の確認(32bit/64bit含めて)
●新しいOSのライセンスの確保
新しいOSを使うには、そのOSのライセンスを購入する必要があります。Linux系の無料OSもありますが、Windowsは有料です。Windowsを購入する選択肢としてはパッケージ版とDSP版があります。
パッケージ版には32bit/64bitの両方のライセンスが含まれていたり、他のPCへのライセンス移行が出来るというメリットがありますが、DSP版と比較すると高価で、そこまでお金を払うなら新しいパソコンを購入するという考え方もあります。
DSP版は自作ではおなじみのライセンス形態で、パッケージ版と比較すると大幅に安く購入出来ます。
関連ページ → OSのライセンスについて
●新しいOSのビット数(32bit/64bit)とエディションをどれにするか
Windowsにも、bit数の違いやエディションの違いにより選択肢が幾つかあります。
4GB以上の大容量メモリーを使う場合は64bitが必要となり、時代の流れ的にも64bitへの移行が進んでいるので、特に支障が無ければ64bitがおすすめです。
32bitを選ぶ場合の理由は、使いたい古いハードウェアやソフトウェア、周辺機器等が64bitに対応していない場合に選択することが出来ます。
Windows10のエディションにも幾つか種類があり、市販されているBTOパソコンでは、Windows10 Home(比較的低価格なBTO)や、Windows10
Pro(ハイスペック・ビジネス向け等のBTO)が多く使われてます。
一般家庭での普通のホームユース用途であれば、安価なWindows10 Homeがおすすめです。
●PC本体(主にマザーボード)の、新しいOSへのドライバー対応状況の確認(32bit/64bit含めて)
古いパソコンのマザーボードのメーカーと型式を調べます。PCのマニュアルや仕様書に記載されていれば良いですが、記載されていなかったり紛失してしまった場合は、パソコンのカバーを開けてマザーボードを見ると、どこかに記載されているはずです。(独自設計以外)
メーカーと型式が分かれば、マザーボードメーカーのホームページで、そのマザーボードのデバイスドライバーを確認します。マニュアルやユーティリティーやBIOS等たくさん掲載されていますが、まずは次のデバイス関係のドライバーを優先的にチェックします。(デバイスの名称はメーカーにより異なる場合もあります)
- チップセット
- SATA/RAID
- LAN
- VGA
- AUDIO
これらのデバイスドライバーとしてWindows10(32bit/64bit)用のドライバーが掲載されていればOKです。
もしWindows10用のドライバーが掲載されていなくても、Windows10自体に予め多くのデバイスに対応する標準ドライバーが含まれており、それらを利用して稼働させられる場合も多くあります。各デバイス固有の性能や機能を最大限引出すには、各メーカー毎のデバイスドライバーを使うのが望ましいですが、標準ドライバーでも普通の使用レベルでは問題なく使える事も多くあります。
●使いたい周辺機器の新しいOSへのドライバー対応状況の確認(32bit/64bit含めて)
各周辺機器メーカーのホームページで、Windows10(32bit/64bit)用のデバイスドライバーが公開されているかを確認します。
こちらもWindows10の標準ドライバーを使える場合もありますが、各周辺機器固有の機能を使うにはメーカー専用のデバイスドライバーが望ましいと言えます。
●使いたいソフトウェアの新しいOSへの対応状況の確認(32bit/64bit含めて)
各ソフトウェアメーカーのホームページで、Windows10(32bit/64bit)への対応状況を確認します。Windows10へ対応されていなければ、次の選択肢を検討します。
- Windows10へのアップグレードを諦める
- Windows10対応のソフトウェアへ買い替える
- 他の古いOSが稼働しているPCで、そのソフトウェアを使う(運用を切り分ける)
- マルチブートにして、古いOSと新しいOSの両方を切り替えて使える環境を構築する
●実際のOSをインストールする時は
OSをインストールするHDDとしては、別途HDDを購入してそれに新規インストールするのがおすすめです。というのは、古いパソコンに搭載されている古いHDDは、年数的に寿命を迎えやすい事と、最新のHDDはアクセス速度が向上しておりパフォーマンスが良く安価で大容量な製品が多い事と、OSのインストールに失敗しても、HDDを戻せば元の状態に戻せる、という理由です。
最新の1~2TB程度のHDDは安価で性能も良いので、システムドライブとしておすすめです。
※かなり古いパソコンのHDDでは接続コネクターがIDEタイプの場合もあり、現在主流のSATAのHDDを接続するにはSATAポートが必要となります。事前に確認しましょう。
※関連ページ → HDD性能比較
※関連ページ → ハードディスクドライブ(HDD)について
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