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ノートパソコンのBTOカスタマイズ


 BTOのノートパソコンは、デスクトップのBTOパソコンと比較するとカスタマイズできる内部パーツが少ないですが、ユーザーレベルで後から変更し難いPCパーツも多い為、購入時にしっかりとパーツ構成を検討するのが大事です。
 ノートPCのBTOで選べるカスタマイズ項目はメーカーや製品により様々で、特に豊富なPCパーツを取り扱う自作ショップのBTOノートパソコンでは選択肢が比較的多い傾向です。
 BTOによる選択肢が多いとノートパソコン初心者にとっては選び方で悩むこともありますので、自作歴の長い当サイト管理人の館長がノートPCのBTOカスタマイズについて分かりやすく解説します。





ノートパソコン【CPU】のBTOについて
BTOノートパソコンでは導入時にCPUを自由に選べる製品が多く、上位CPUや省電力版CPUなどを目的に応じて選ぶことが出来ます。
デスクトップPCと比較するとノートPCのCPUは後からの変更が基本的に無理なので、BTOノートパソコン選びの段階で後々の事も考えて性能や機能を吟味しましょう。

ノートパソコンのCPUのラインアップはデスクトップのCPUと比較すると若干分かりにくい面もあり、Intelの同シリーズCPU(Core i5/Core i7など)においてコア数やスレッド数が異なる場合があります
これにより同シリーズ内のCPUでも性能が大きく違うので、BTOノートパソコンのCPUを選ぶ際にはスペック(仕様)や性能をしっかり確認しましょう。

→ 参考:ノートパソコンCPUのベンチマークと性能比較

ゲームノートではデスクトップ向けCPUを搭載するBTOノートも増えており、ノートCPUと比較すると性能の高いCPUを選べます。

→ 参考:デスクトップCPUのベンチマークと性能比較


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ノートパソコン【CPU】のBTO、館長ならこうする!
CPU負荷の高いゲームやマルチメディア向けのBTOノートには、4コア以上で動作クロックが高いモバイル向けCore i7/i9、あるいはパワフルなデスクトップ向けCPUを搭載したBTOノート。

CPU内蔵のGPUだけでライトゲームを楽しみたいなら、グラフィックス性能が高い「Intel Iris Graphicsシリーズ」搭載のCPU。
→ 参考:ノートパソコンGPUのベンチマークと性能比較

処理の軽いホームユースのBTOノートなら、コストパフォーマンスに優れるCore i3/i5。
低コストBTOノートなら、Pentium/Celeron。

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ノートパソコン【CPUグリス】のBTOについて
CPUとクーラーの接触部には熱伝導率の高いグリスが塗布されており、CPUから出る熱を効率良く逃がす役目をします。このCPUグリスの種類をBTOで選べるノートパソコンもあります。

→ 参考:CPUクーラーについて

デスクトップと比較するとノートPCでは、自作で度々行うようなCPUクーラー交換&グリス塗布という作業が一般的ではなく、ユーザーレベルで後からCPUグリスを塗り直すことは(基本的に)行いません。

その為、CPUの冷却能力を向上させたい場合は、BTOノートパソコン導入時にメーカーやショップで高性能グリスに変更してもらうのがおすすめです。


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ノートパソコン【CPUグリス】のBTO、館長ならこうする!
CPUグリスの変更は概ね1000円台と安価なので、BTOで熱伝導率の高いグリスへ変更する。

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ノートパソコン【GPU】のBTOについて
BTOノートパソコンのGPUは、BTO標準構成そのまま固定という製品が多く、GPUをBTOカスタマイズで選ぶのではなく、目的のGPUを搭載するノート製品シリーズの中から選ぶ事になります。

→ 参考:ノートパソコンGPUのベンチマークと性能比較

BTOゲームノートでは、強力な3D性能を誇るデスクトップ向けGPUのノートブック版も登場しており、ハイクラスなゲームノートパソコンにおすすめです。

BTOノートのGPUを選ぶ際に留意したいのが、新旧世代(アーキテクチャ)が入り混じる製品群のうち、極力新しい世代のGPUを選ぶのがおすすめです。
これは、サポートされる各種機能の違いもありますが、ノートパソコンで特に気にしたい消費電力・発熱・冷却に要する騒音の違いによるものです。


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ノートパソコン【GPU】のBTO、館長ならこうする!
BTOゲームノートとしては、高性能なハイクラスGPUを選ぶ。

軽めのライトゲームまでのBTOノートなら、低価格なローエンド~ミドルレンジのモバイル向けGPUか、CPU内蔵のグラフィックス機能で3D性能が高い「Intel Iris Graphicsシリーズ」搭載のCPUを選ぶ。

ホームユースのBTOノートなら、CPU内蔵のグラフィックス機能で十分。

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ノートパソコン【メモリ】のBTOについて
ノートPCのメモリスロットはデスクトップと比較して数が少なく、後から増設する際に既存のメモリを流用出来ない場合があります。その為、BTOノートパソコンでメモリを選ぶ場合は、将来を見越して多めにしておくのがおすすめです。

多い分のメモリ空間は、RAMディスクとしてシステムの高速な一時作業領域としての活用もおすすめで、アクセス速度の遅いHDD環境の速度改善やファイル分断化低減、HDDと比較して書き込み回数が少ないSSDの寿命延命などが期待できます。


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ノートパソコン【メモリ】のBTO、館長ならこうする!
PCゲームやマルチメディア用途のBTOノートなら16GB以上を選ぶ。

メールやネットブラウズ、ビジネスソフト利用などのBTOホームノートなら8GBでも良いが、後から増設するのが面倒なので16GBを選ぶ。

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ノートパソコン【HDD】のBTOについて
ストレージの選択肢として高速なSSDの普及も進んでいますが、SSDと比較して容量や価格の面でアドバンテージのあるHDDも人気があります。

特にSSDでは価格対容量比に難があり、OSや様々なアプリケーションソフトをインストールしたいシステムドライブの容量が小さくなりがちです。これに加えてサイズの大きなデータファイルを多く保存していくと、SSDだけでは容量不足で困ることもあります。

BTOノートでHDDを選ぶならば、HDDのメリットである容量単価の安さを生かして大きめ(1TB以上)のHDDがおすすめです。


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ノートパソコン【HDD】のBTO、館長ならこうする!
ゲーム用途でもホームノートでも1TB以上のHDDを選ぶ(500GBだと少ない)。

それでもサイズの大きなデータファイルを大量に保存して容量不足となる場合は、外付けの大容量HDDやNAS、他のデスクトップPCの内蔵HDDを共有化して簡易ファイルサーバーとする。

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ノートパソコン【SSD】のBTOについて
BTOノートパソコンで選ぶSSDのフォームファクタには、2.5インチ型とM.2型があります。

2.5インチ型SSDのインターフェースはSATA(Serial ATA)ですが、M.2規格のSSDのインターフェースにはSATAとPCI Expressがあり、PCI Expressの中にもバージョン(Gen2/Gen3)の違いがあります。
インターフェースの転送速度は SATA < PCI Express となり、PCI Expressのバージョンが新しいほど高速となります(Gen2 < Gen3)。

HDDと比較して容量面で不利なSSDですが、小容量のSSDでは使い勝手が悪いので、少なくとも500GB以上のSSDがおすすめです。


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ノートパソコン【SSD】のBTO、館長ならこうする!
PCゲームやホームユースのBTOノートパソコンでも、システムドライブ用(1st)として最小500GB、予算が許せばそれ以上を選ぶ。

データ保存用には容量単価の安いHDD(1TB以上)を、2ndドライブとして内蔵する。

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ノートパソコン【パーティション分割】のBTOについて
BTOノートパソコンの多くは、ストレージ(OSをインストールする1stドライブ)のパーティション分割を選ぶ事ができ、これは市販の量産型ノートパソコンには無いメリットの一つです。

パーティション分割をする目的には、システム領域とデータ保存領域をドライブとして明確に切り分けて使い勝手を良くする点もありますが、HDDに限って言えばシステム領域を高速なディスク外周に確保するというメリットもあります。
HDDプラッタの半径方向のアクセス速度の図

HDDは回転するディスク(プラッタ)に対してデータの読み書きを行いますが、アクセス速度を比較すると内周より外周の方が速くなります。

パーティションは外周から順番に領域確保されていくので、システム領域を高速な外周側に、比較的遅くても構わないデータ保存領域を内周側に、といった切り分けが出来ます。


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ノートパソコン【パーティション分割】のBTO、館長ならこうする!
ホームユースのBTOノートパソコンの場合、1TB以上のストレージなら500GB+残り全部にパーティション分割、500GBのストレージならパーティション分割しない。

BTOゲームノートパソコンなどで容量の大きなPCゲームソフトを多くインストールするなら、パーティション分割しない。

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ノートパソコン【外付けHDD】のBTOについて
ノートパソコンの内蔵ストレージはデスクトップと比較すると容量が少なく、サイズの大きなマルチメディア系のファイルを保存していくと容量不足となる事があります。
そういった時の対策の一つが外付けHDD(主にUSB接続)で、BTOでも各種製品から選ぶことが出来ます。また、外付けHDDはノートPC内臓ストレージの外部バックアップドライブとしてもおすすめです。

ノートPC外部の大容量データドライブの選択肢としては幾つか考えられます。
  • 外付けHDD(USB接続) → 簡単、初心者向け、冷却にやや不安
  • NAS(ネットワーク接続の外付けHDD) → 簡単、初心者向け、冷却にやや不安
  • 他のPC(Windows系OSのデスクトップなど)のドライブを共有化して簡易ファイルサーバー化 → 簡単、初心者向け、冷却良好、数個のHDDも増設可能
  • 他のPCにLinux系OSを入れてファイルサーバー化 → 中~上級者向け
ネットワーク接続の場合は、可能な限り有線LAN(ギガビット)がおすすめです。
他のPCを活用する場合は、内蔵HDDの増設が簡単でエアフローに優れるミニタワー以上のデスクトップPCがおすすめです。


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ノートパソコン【外付けHDD】のBTO、館長ならこうする!
古くなったBTOや自作パソコンがあれば、それを簡易ファイルサーバーとして活用する(ギガビットLAN接続)。
ミニタワーやミドルタワーならシャドウベイが豊富で、比較的安価なバルクのHDDを有効活用しやすい。

USB接続の外付けHDDを選ぶなら、3.5インチの回転数が比較的遅い(5000rpm台)大容量HDDを選ぶ。

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ノートパソコン【光学ドライブ】のBTOについて
昔のノートパソコンと比較すると光学ドライブの利用機会も減っており、絶対に必要という訳ではありませんが、ソフトウェアのインストール時や光学メディアへの書き込み、記録映像の視聴など、一時的に使いたい場面もあります。

BTOノートパソコンのラインアップでは、BTO標準構成で光学ドライブが非搭載のモデルも増えており、BTOカスタマイズで任意に選ぶ事になります。


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ノートパソコン【光学ドライブ】のBTO、館長ならこうする!
手持ちの外付け光学ドライブ(ブート可能なタイプ)が一家に一台あれば、新規導入するBTOノートパソコンで光学ドライブは不要。

光学ドライブの使用頻度が多い人は、BTOで追加するのがおすすめ。

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